園児の想いに寄り添って

ケンカが起きたとき、あまりにも攻撃的な行為に対しては、注意喚起として「ダメッ」という言葉を使うこともあります。しかし、これは一方的に叱るということではありません。
保育者は「このやり方は違うよ」と声をかけ「いま、何がしたかったの？」と問いかけます。そして、子どもの想いに寄り添うように、よく話を聴きます。それと同時に「こんな風にしたらどうだろう」と正しい方法を伝えていくのです。
しばらくして、園児の表情や仕草、言葉のなかに反省や理解が感じられると、保育者は園児を抱きしめ「わかってくれて嬉しい」「○○ちゃんのこと、もっと好きになったよ」と子どもが安心できる言葉をかけます。子どもたちは、こうした経験の繰り返しのなかで、人間らしく成長していくのです。