2011/8/10

子どもの「群れ」の質を高める

群れの中で、育ってく。
群れの中で、育ってく。

近年では、兄弟姉妹が少なく、地域で群れ遊ぶ体験もほとんどないままに、入園を迎える子どもたちが少なくありません。ですから、多くの子どもたちにとって、幼稚園が人として育つという体験の出発点になります。
自己中心性がひとつの特性とされる幼児期に、相手のことを考えて行動できるようになることは、容易なことではありません。しかし、一緒に群れ遊んで楽しさを共有し、共感できる仲間ができはじめると、ものを取り合ったりけんかをしたりしながらも、一緒にいたいという想いがふくらんでいきます。
個性がぶつかり合ったり、刺激し合ったりして、感性が磨かれ発達してゆくのです。こういった子ども同士の育ち合いの過程で、いろいろなことが繰り返され、これらの体験から自制心が育っていきます。
竹の子幼稚園の園庭では、ドッヂボールに縄跳び、じゃんけんゲームなど、保育室や遊戯室ではリズム遊びやブリッジなど、子どもたちが群れ遊んでいる様子が日常的に見られます。幼児教育において集団の影響はとても大きく、それは日々の積み重ねによって培われます。目指すのは「質の高い群れ」。竹の子幼稚園では、群れにおける協調性、群れの中でのびのびと振る舞うことなどを、遊びとの連続性の中で育てています。そこは心地よい育ちの場となっており、保育者たちは日々、それをそっと支えています。

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