2010/08/04

幼小連携

小学校1年生が学校になじめない「小一プロブレム」解消のため、深めなければならないのが「幼小連携」。遊び中心の幼稚園と学習中心の小学校の差を埋めるため、保育者と教師とがそれぞれの教育現場を訪問したり、話し合いをしたりする動きが全国で始まっています。
竹の子幼稚園では、2001年ごろから藤川小学校・緑丘小学校との交流を続けています。当初は学校見学のみでしたが、現在は年長児がお弁当を持って小学校で1日過ごし、授業参観、1年生との交流、学校内見学等をしています。保育者は小学校の様子がよくわかり、1年生担任の先生方は幼稚園児の育ちを理解できる良い機会となっています。
2005年からは、夏期保育中に近隣また竹の子幼稚園の園児たちの就学予定校、養護学校等の先生方を迎えて、保育参観、協議会を実施。年長児の制作活動、プール遊び、リレーごっこや鉄棒遊び、図書活動には特に大きな関心を持たれています。園児たちがいきいきと活動に参加する姿、落ち着いて保育者の話を聴き、活動に取りかかる姿に「幼稚園でこれほど落ち着いていて、小学校ではなかなか落ち着けないのはなぜでしょうか……」といった意見が出ることもあります。また、年少児・年中児たちがのびのびと生活し、落ち着いておやつを食べる姿に、改めて幼児の育ちの順番を感じられるようです。
自由な遊びが中心の幼稚園と違って、小学校では入学してすぐに決められた時間での一斉行動・活動が求められます。この大きな「段差」をどのようにしていくかは、幼小双方の課題です。年々、1年生担任の先生方の出席が増え、幼稚園の生活内容を共感的に受け止めていただいているように思います。私たち保育者も、小学校から案内のある行事には、可能な限り出席する努力を続けていきます。こうした交流活動が続いていることは、とても珍しいことのようですが、幼小連携の事業を今後も続けていくことが、とても大切だと考えています。

小学校の先生たちの来園

遊び中心の保育を見せる
遊び中心の保育を見せる
プール遊びも参観
プール遊びも参観
有意義な協議会に
有意義な協議会に

小学校の訪問

先生の話もしっかり聞けます
先生の話もしっかり聞けます
小学校の教室で工作も
小学校の教室で工作も

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