2013/5/21

生の声で応答的に!

人と人との交流を大切にしよう

子どもはどんなときに一番笑っていますか?

未就園児の子育て広場「いない いない ばあ」をのぞいたときのこと。ふれあい遊びを楽しんでいる親子の声が、遊戯室の外にまで聞こえてきました。

自然と笑顔があふれます
自然と笑顔があふれます

幼稚園の子どもたちもよく笑います。おかげで私たち保育者も一緒によく笑っています。
「笑い」というのは、基本的に人と人との関わりの中で生まれるものです。健康に暮らすためにも欠かせませんね。

人とテレビの違いを明確に

テレビやビデオを見ても子どもは笑いますが、画面からの情報は常に一方通行です。子どもが画面に向かって「頑張れ!!」と応援しても、相手は応えてくれません。幼稚園で友だちとけんかして落ち込んでいたとしても、テレビの画面にうつる相手は気付いてもくれず、励ましてもくれないのです。相手が目の前にいる「人」なら「ありがとう、頑張るよ」「元気がないけど、どうしたの」と子どもの様子に気づいて反応してくれるでしょう。

やりとりの中で心も育つ
やりとりの中で心も育つ

こういったやりとりが、子どもを育てる刺激になっていくのではないでしょうか。同じように、歌を歌ったり、物語を話したりしても、目の前の人が話すのとテレビが話すのでは、伝わり方が違います。テレビやビデオは二次元で仮想の世界。現実と仮想の区別をしっかりつけてあげないと、子どもは理解できません。好きな番組も大人が一緒に見て、一緒に楽しむようにすることがとても大切になります。

最近は、テレビ絵本を見ている子どもが増えています。子どもは内容を一通り知っていますが、やりとりをすることでふくらむ豊かさは欠けるような印象をもちます。

子どもの声に応えるということ

言葉の発達もそうです。0歳、1歳で「あー」「うー」しか言えなくても、それは子どもにとっては言葉なのです。電気を指して「あー」と言ったら本人は「電気だよ」と言っているつもりなのかもしれません。「明るいね」と答えてあげれば、自分の言ったことを分かってくれたと子どもは嬉しくなるでしょう。

声を出したら応えてあげることが子どもの心を豊かにし、もっとおしゃべりしたくなるでしょう。こういった接し方は、幼稚園児でも同じです。言葉にはコミュニケーションを取る力の他に、人との関わりを増やし、言葉と心を育てていく大きな役割があります。乳幼児期は、親子が密着できる大切な時期です。せっかくの親子の時間をテレビに奪われないでほしいと願っています。いかがでしょうか。

言葉に応えることが大切
言葉に応えることが大切

テレビとの距離の保ち方

テレビから離れるための5つの方法があります。

☆テレビはつけっぱなしにしない。
☆食事のときは消す。
☆午後9時以降は消す。
☆朝だけ消す。
☆子どもだけでテレビを見せない。

私もテレビをよく見ますし、見ることを否定しているわけではありません。もうすでに実行していらっしゃるご家庭もあるかもしれませんね。
まだという方は、どれか1つからでも挑戦してみませんか。

ホームへ先頭へ前へ戻る