2015/1/20

自由あそび

自由あそびは、子どもの成長のバロメーター

毎月のお誕生日会のあと、天気の良い日にはお父さんやお母さんが子どもたちと一緒に戸外で鬼ごっこやボール遊び、鉄棒や縄とびを楽しんでくださいます。
あるお母さんから「こうした自由あそびの時間は大切なんですね。子どもの成長がよく分かります」とお声をかけていただきました。今回はこの「自由あそび」について、私たちの思いにふれさせていただきます。

保育者が子どもの遊びを少しだけ援助する

活動を制限せずに遊びの援助をする
活動を制限せずに遊びの援助をする

あそびに「自由」という言葉がついていますが、自由気ままに子どもたちのなすがままに委ねているわけではありません。子どもの活動を制限しない中で、保育者が遊びを提案したり、一緒に遊びに参加したりしながら声をかけるのです。
少し援助の手を差しのべることで、子どもたちがより遊びを発展させ、お友だちの存在をしっかりと意識できるようにしていきます。

ゆったりとあそびに向き合えるように

子ども同士が関わる機会を増やす
子ども同士が関わる機会を増やす

「ヘビジャンケン」や「ドッジボール」などは、一緒に参加をしながらその楽しさを伝えていき、様子を見ます。その後、保育者が入らなくても子ども同士で誘い合って遊びはじめるころには、見守るだけにしていきます。ドッジボールや鬼ごっこなどは、ボールの扱いやルールを知らせていくという援助が欠かせません。
また、一日の時間配分を考えながら固定遊具の体験機会も作っています。固定遊具では、安全に安心して遊ぶ環境作りから遊びの楽しさを伝える必要があるからです。
竹の子幼稚園では、自由あそびの時間をたっぷりとってあります。それは、子どもたちに自分であそびを選んで行動してほしいからです。その中で子ども同士の自然な関わりの場面が増え、相手を意識したり共感したりする機会を多くしたいからです。それぞれの子のペースでゆったりとあそびに向き合ってほしいと考えています

子ども同士の遊びは、成長に欠かせない体験

自由あそびは大切な園生活
自由あそびは大切な園生活

この自由あそびで自分の遊びが選べ、さらに満足感が持てるようになってくるとお友だちとの関わりも広がり、みんなと一緒の活動にも安心して入っていけるようになります。
「さぁ絵本を読むよ」と声をかけると集まってきたり、一緒に絵を描いたり、歌ったり、手をつないでダンスをしたりすることを楽しめるようになります。それは強制ではなく、幼稚園のみんなと一緒に次の行動をすることへの期待感が育ってくるからです。
自由あそびはとても大切な園生活です。保育では、自由あそびを「自主的にあそびを選ぶ活動」と呼び、子どもの成長のバロメーターとなっています。
年々、幼稚園入園前に同年齢の子どもとの遊び体験の少ない子どもたちが増えているように感じています。子ども同士で遊ぶということは、成長に欠かせない体験です。保護者のみなさんはいかがお考えですか?

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